看護師には、「もう無理かもしれない」と思う瞬間がある

🌿看護の土台

「もう無理かもしれない」
そう思ったことはありますか。

その瞬間は、前触れもなく訪れます。
そして、長く看護師をしていると、一度では終わりません。

ある患者さんに言われた言葉があります。
「あなたに何がわかるんだ。この足を失う気持ちなんて、わかるはずがない。」

ただ手術前の処置をしていただけでした。
けれど、その言葉は深く残りました。
看護師でなければ、出会わなかった言葉かもしれません。

夏になると、熱中症のニュースが流れます。
搬送人数や注意喚起の言葉。
けれど、現場で見る熱中症は、
言葉では追いつかない現実でした。

救命救急センターで過ごした時間の中で、
現実とは思えない瞬間を、何度も見てきました。

それでも、看護師をやめようとは思いませんでした。

必死に生きようとする患者さん。
現実を受け止めていく家族。
懸命に向き合う医療者たち。

その姿を見てきたからです。

でも――
看護師だって、怖い。
看護師だって、傷つきます。

腹が立つこともあるし、揺れることもあります。
それでもいいと、今は思っています。

「もう無理かもしれない」と思う瞬間は、
看護師でなければ出会えない時間です。

その瞬間を、どんな経験にしていくのか。
きっと、それだけなのだと思います。

「もう無理かもしれない」と思う瞬間、
あなたにはありますか。