看護師をやめたくなる瞬間

🌱看護師の悩み

看護師を続けていると、ふと「やめたい」と思う瞬間があります。
それは特別なことではなく、多くの人が経験する感覚かもしれません。
今回は、看護師をやめたくなる瞬間について、現場の視点から考えてみたいと思います。

看護師をやめたくなる瞬間は、誰にでもある

夜勤明けの帰り道、
もう続けられないかもしれないと思ったことはありませんか。
一度や二度ではない人もいるかもしれません。その時々に、理由がありますよね。

きっと、それは自然なことだと思います。
わたしはそう感じています。

学生の頃はアルバイトをいくつか経験しましたが、就職として続けてきたのは看護師だけです。
それでも、「もういいかな」と思う理由の多様さに、時々驚きます。
こんなにもやめたくなる理由が広がる職種は、ほかにあるのでしょうか。

ふと訪れる「もう無理かもしれない」という感覚

「もう無理かもしれない」と感じるのは、どんなときでしょう。

どうにもならない現実に直面したとき。
何をしてもうまくいかない感覚に包まれたとき。

たとえば――

勉強しても努力しても、現場につながらない自分がいます。
申し送りで質問に答えられず、医師に聞かれても答えられず、言葉が出てきませんでした。

いつになったら、他の看護師のように役に立てるようになるんだろう。

医療の世界にいるから目にする現場があります。
人を助けているはずなのに、本当の助けるってなんだろう。

いろいろな出来事が重なります。
そして、ふと「もう無理かもしれない」という感覚が訪れるのです。

続けている人ほど、やめたくなる矛盾

長く続けるほど、仕事は少しずつ自分のものになっていきます。
コツをつかみ、経験が積み重なり、キャリアが見えてくる。
経験は自信につながっていくはずです。

けれど、看護師には多くの働く場所があります。

・一般病院
・クリニック、診療所
・訪問看護ステーション
・保健所・保健センター
・看護大学・看護専門学校の教員
など、他にもあります。

選択肢が多いことは魅力でもあります。
興味のある分野を探し、自分を生かす場所に出会えれば、続けていけるのかもしれません。

しかし、同じ資格であっても、必要とされる技術や知識がそのまま通用しないことも少なくありません。

総合病院で働いているわたしも、これまでいくつかの科を経験してきました。
異動の経験がある人なら分かるかもしれません。

部署が変わると、急に何もできなくなったように感じる。
それぞれの部署には、それぞれの特殊性があります。
自分はこんなにも何もできないのかと、愕然としたこともありました。

また、部署が変わらなくても、医療は日々変化しています。
薬剤や治療は更新され、ガイドラインも変わっていきます。
看護の本質は変わらなくても、求められる役割は広がり続けています。

変化に適応し続けることは、簡単ではありません。

長く続けているほど、年単位、十年単位で、変化への戸惑いや、
これまでの居場所が居場所でなくなるような感覚を抱くこともあるかもしれません。

やめたくなる理由はひとつではない

そう、やめたくなる原因はひとつではありません。
やめたくなるのは、続けてきた証でもあるのかもしれません。

誰もが経験し得ること。
そして、長く看護に向き合ってきた人ほど、その感覚は深くなるのかもしれません。

看護師をやめたくなる瞬間。
これからしばらく、その瞬間に焦点を当てながら話していきたいと思います。

理由によって、乗り越え方も違いました。
そのことも、少しずつ書いていけたらと思います。

次回予告:人間関係でやめたくなる瞬間

次回は、人間関係でやめたくなる瞬間について。
現場のなかで、多くの人が一度は感じるテーマかもしれません。

人間関係でやめたくなる瞬間。
思い浮かぶ場面はありますか。